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| 【日経アーキテクチャ掲載 2007.5.28 発行】 |
日経アークテクチュア SPECIAL
【これからの学校 2007】
新校舎が設計を進める中で、園児が毎日使用するいすも手がけた。以下の点に配慮して設計している。
まずは、安全な仕上げ。子どもたちは保育室でよく走ったり、はしゃいだりして、いすにぶつかったり、至る所を触ったりする。この対策として表裏のない仕上げにした。木部の面取りはすべてにおいて一様に施し、留めネジは木部に埋まる形で納まるものとした。
次に全体にR形状を多用した。例えば、座面を丸くして、身体の向き変えを容易にし、必要以上にいすを動かさなくても済むようにしている。端口部も面取りにして服などが引っ掛からないようにした。面取り、テーパー形状にしたことで、いす自体が軽くなり、衝突や転倒時のダメージは小さくなったはずだ。
いすの付属的な部分も見直した。通常、いすには、脚キャップやアじゃスターなどが、床やいすを保護するために使われている。しかし、子ども用のいすでは良く外れてしまっていることがある。そこで今回は、キャップなどを使用しなくても、問題がないようにするため、足元をR状にした。ただし、足元を丸めすぎると、転倒しやすくなる可能性があるので前後のRは小さくした。
塗装については、地元産のスギを使用した座面に植物オイルで着色し、全体にウレタンを塗った。ウレタン塗装は食器、はしに使われ、硬化後の人体への影響が少ないと言われる仕上げだ。防水性が高いので子どもの失禁などにも問題なく対応する。
カラーリングについては、座面とフレームに色差を付けて、パンダのように2色がはっきりと分かれた色彩にすることで愛着がわくようにした。こうすると、いすの認識がしやすくなるので、いすへの衝突の度合いが低下するものと考えている。
(小原 淳=コンフォートメディア)

■めぐみ幼稚園が採用したいすは、コンフォートメディアのオリジナルデザインだ。 (写真コンフォートメディア)
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| ■めぐみ幼稚園ではシックスクール対策のために極力接着剤を使用しない工法や材料を採用している。例えば、内壁の上部や天井は珪藻土塗り、壁の下部は木の板張りで自然塗料による仕上げだ。 |
■子どもたちの遊び場にもなるテラス廊下。床はせっ器質無ゆうタイル張りだ。タイルの角部は危なくないように丸めている。 |
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| 【中日新聞 2006.3.29 (Wed) より】 |
岡崎 めぐみ幼稚園
三河杉使用園舎が完成
岡崎羽根町にめぐみ幼稚園の新しい園舎が完成し、関係者に披露された。
新園舎は、これまでの園舎から北へ約150mの敷地約2,900m2に建てられた鉄筋2階建て延べ床面積約2,260m2。
11の一般教室と、特別教室、和室教室が各1室ずつ。1、2階が吹き抜けの大遊戯室も備えている。
新園舎の設計には3年ほど要し、太陽光発電や夜間電力を利用した蓄熱を取り入れたほか、地元産の三河杉を活用するなどしている。
披露には教育関係者や地元の人ら約80人が出席し、松崎ちえ子園長が教育方針を説明し「地域のつながりを重視していきたい」というあいさつ。
続いて設計を請け負った小原木材の小原淳社長が取り入れたアイデアや工法など新園舎の説明をした。
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| 【中部経済新聞 2006.2.28 (Tue) より】 |
服部学園めぐみ幼稚園が完成
自然感じる園舎に 最新厨房システムも
【岡崎】学校法人服部学園(理事長=服部良男・服部工業社長)が岡崎羽根町で移転を進めてきた、めぐみ幼稚園の新園舎が完成し27日、現地で内覧会が行われた。
近隣住民など約80人が参加。三河産の杉がふんだんに使われた、遊戯室などが披露された。区画整理事業に伴い、同町内で移転することになったもの。
新園舎は、鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積約2,260m2。敷地面積は約2,907m2。前園舎と較べ、2割程度、広くなったという。
太陽光を室内に取り込むサンルーム型廊下や、雨天でも子どもたちが遊べるよう1・2階吹き抜けとなった大遊戯室など、環境と子どもの健康に配慮した建物とした。
また、給食厨房は、服部工業の最新鋭の設備を導入。調理の様子がわかるよう、ガラス張りにした。総工費は5億円。
服部理事長は「21世紀の幼児教育のために、コンセプトを見直し、太陽・緑・食物など、園の中で、自然を感じ取ってもらいたい」と話している。定員は310人。
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めぐみ幼稚園は、区画整理によって、平成18年の4月より約200メートル北側の新しい場所に移ることになりました。
新しい園舎は今よりも広く、園児と保護者のためのいろいろな工夫とアイディアがこらされています。
ホームページでは実物より一足早く、その新しいめぐみ幼稚園の一部をご案内いたします。
時代を超える上品なデザイン
めぐみ幼稚園のような公共性のある大きな建物は、一度建つと50年から100年のあいだその地にたち続けます。そのような建物は、時代が変わり、人が変わったとしても、時を超えて人々に親しまれるデザインである必要があります。新しい園舎は2階建ての東西に長い建物で、周辺の住宅地にふさわしい上品なデザインが特徴です。建物のつくりは構造上の丈夫さを考えて鉄筋コンクリートにしましたが、室内は園児の健康を考えて、やわらかい肌合いの木を中心にしたものとなっています。
木の素晴らしい効用を活かした室内
新しい園舎の室内には木がふんだんに使われます。木はダニなどを寄せ付けない自然の有効成分を持っているほか、室内の湿度の調節機能や断熱効果などのさまざまな効果があります。静岡大学の研究では、コンクリートの箱と木の箱で育てられたネズミを比べると、木の箱で育ったネズミの方が明らかに寿命が長かったという結果が出たそうです。また、愛知教育大学の研究では、室内がコンクリートでできた学校より木でできた学校のほうが教育効果が高く、木には心を落ち着かせる効果がありそうだという結果になったそうです。そこでめぐみ幼稚園では、これらのことを重視して、保育室など園児がよく使う部屋では、出来る限り木を効果的に利用することにしました。またそれと同時に、昨今問題となっている揮発性化学物質の使用も極力避けるような工夫をしています。
幼稚園のシンボル「八角形の大ホール(遊戯室)」
園舎の中央には、新しいめぐみ幼稚園のシンボルでもある八角形の大ホール(遊戯室)が出来ます。南側はガラス張りで、1、2階吹き抜けの開放感溢れる空間となります。普段のお遊戯や年間の主要行事に使われるほか、行事以外の時間は出来る限り園児が自由に遊べる場所にしたいと考えています。園児は、雨の日でもエネルギーをもてあますことなく、伸び伸びと体を動かせるはずです。ホールの2階の壁際には通路がぐるりと一周しており、催し物の際には絶好の観覧場所になるはずです。普段は園児の図書コーナーとして利用されます。
 園庭よりホールを見る。ホールの中には張り出し舞台が見えます。
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 ヨーロッパの教会のような雰囲気のホール北側は、町の風景に落ち着きを与えます。
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 ホールの南正面。屋上の三角はピラミッド型の明り採り
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園児の健康を考えた室温調整
幼稚園の中で園児が最も長くいる保育室については、園児の健康を一番に考慮して設計しました。冷暖房は、夏は冷えすぎたり、冬は部屋が乾燥しすぎたりするエアコンは使わず、できるだけ自然の力を利用した温度調節をする方針としました。そこで新しい園舎では、夏に室内にさわやかな涼しい風を取りこむために、窓の位置は空気の流れを十分に考慮して配置し、冬は室内に太陽の光を十分に取り込むとともに、空気を汚さず、足元から暖かい床暖房を採用することにしました。これによって室内は、夏は適度に涼しく、冬は体の芯から温たかい、1年を通じて快適な場所となるはずです。
明るく広く見渡せるサンルーム型廊下
園庭を囲むようにのびる廊下は、光がさんさんと差し込むガラス張りのサンルームのようになっています。廊下の全長は150mにもおよび、明るく、どこからでも青い空と緑の園庭全体を見渡すことができます。この廊下から太陽の光が十分に建物に入るため、園全体が明るい雰囲気に包まれるはずです。
 木製サンルームは窓や園庭への出入口もついていて、とても素敵な場所となるはずです。
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 サンルーム型廊下は園舎の全ての部屋をつなぎます。2階の端には避難用のスロープがついています。
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和のしつらえ
普通の保育室とは別に、工作やお絵かき、習字や音楽などさまざまなプログラムを行うための二つの特別教室を用意しました。その内の一つは、畳敷きの和風の部屋となります。お茶のお手前や、お花やお習字など、さまざまな「和」の体験ができるような場所となります。
園児にとって光輝くミニ世界
玄関を入って小さなホールをぬけると、目の前には水遊び場と緑の園庭が広がります。新しい園舎では、園児が自然とふれあえる場を大事に考えました。大きな木や小さな木、花壇に咲く可憐な花々、みんなで植える芋畑、水遊びの出来る小さな池、なだらかな丘、広い砂場・・・といった、子供たちにとって光り輝く、わくわくする世界が広がります。
 真南に向いた陽あたりのよい園庭は、水遊び場や砂場や遊具をはじめ、さまざまな緑あふれる場所となります。
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子どもたちの安全を重視しました
玄関前には大きなひさしがついていています。幼稚園バスや送迎の車はそのひさしの下にとまり、雨の日でも、バスや車からすぐに園舎に入れるようになっています。玄関のすぐそばには職員室を配置し、職員室から園内に入る人すべてが見えるようになっています。園内への通常の出入りは、あえてこの一箇所に限定し、全ての人が必ずここを通らなければならないようにする予定です。こういった配慮を重ねることによって、不審者から園児を守る努力をしていきたいと考えています。
 玄関周辺には大きなひさしがあります。車と人の場所をはっきり区別するために、ひさしの下に歩道を設けています。
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充実した給食
給食については、作る人と食べる人がお互いに見える関係であることと、出来立ての暖かいお昼ごはんを園児に食べてもらうことを、めぐみ幼稚園では大切に考えています。新しい園舎では最新厨房設備を導入して、給食施設では最高水準の衛生管理を行います。また、いま話題の“食育”の観点からも、園児に食事のマナーや食べ物に関する正しい知識を身につけさせるとともに、食の安全性とおいしさに一層の気配りをしていきたいと考えています。
子どもにとっても、大人にとっても快適な場所であるように
幼稚園は子供だけでなく、来園する大人にとっても快適な場所であるように配慮されるべきと考えています。幼稚園では始業式や入園式をはじめとして、PTA、保護者会、遊戯会など、保護者やそのご家族が来園される機会が多くあります。新しい園舎では、十分な数の大人用トイレを設置して、行事の時でも不便なく使えるようにしています。また、会議室、特別教室など大人がいろいろな用途で使える場所も用意しています。
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| めぐみ幼稚園 ご案内 |
| 新住所 〒444-8691 岡崎市羽根町池下57番地1 |
公共交通機関をご利用の場合
名鉄:東岡崎駅より名鉄バス岡崎駅行きに乗車し、バス停北羽根下車徒歩3分
JR:岡崎駅東口より徒歩10分
自家用車の場合
園舎正面に駐車ください。(第1・第2 計22台)
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【旧めぐみ幼稚園・園舎解体工事無事に終了しました】
旧園舎の解体工事が4月から始まり、1ヶ月間で何もなくなってしまいました。
思えば寂しい限りです。撮影しながら熱いものがこみ上げてまいります。
たくさんの思い出を有難う。そして、長い間お疲れ様でした。
それぞれの思い出を忘れないように脳裏にしっかり記憶しておきたいものです。
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